自己肯定感を高めるためには、「主体性」がカギだと言えます。
「主体性」とは、自己の意思で決断や決定ができること、裁量が与えられていること、自分なりの目的がはっきりしていることを指します。
自分で決めたことには責任が伴いますが、失敗してもその経験が次の糧になります。一方で、他人が決めたことで失敗すると傷つきます。主体性を持って取り組むことで、失敗から学び、次にどうすれば上手くできるかを自ら考え実践します。その繰り返しによって成功し成長が実感できるようになれば、「自分は努力すればできるようになる、成長する」と思うようになり、自己肯定感が高くなります。
このことは、大人も子どもも同じです。例えば、子どもであれば、中学受験を子ども本人の意思ではなく、親のエゴで取り組みさせた場合、不合格(失敗)に終われば、その子どもはひどく傷つき自己肯定感が低くなるでしょう。成功しても親に意思決定を委ね、親への依存が強くなり自己肯定感が育まれることは期待できません。
大人であれば、ある程度の予算枠など裁量を本人に与えることで、モチベーションが高まり、質の高い仕事ができる可能性が高くなります。仮に失敗したとしても、その経験から多くを学び、自己肯定感を保ったまま次に繋げることができます。自己肯定感を高めるためには、主体性を持って取り組むことが重要だと言えます。
自己肯定感の高め方は、本人が主体的に努力を積み重ねた結果によって成果が得られることを繰り返すことです。一朝一夕で得られるものではありませんが、努力次第で誰もが手に入れることができます。