EQのトレーニングを実生活で活かすには?おすすめの6つの方法

EQトレーニング EQ活用例

EQの基本的な理論はわかったけれど、能力の伸びをイマイチ実感できていないという人は多いのではないでしょうか?知識や理論の実例はたしかに大切ですが、具体的なトレーニング方法を把握しきれていないと、思ったようなEQの成長は感じられません。

そこで本記事では、EQを伸ばして実生活に活かしたい人に向けて、EQのトレーニング方法を紹介します。

EQの意味とは?

ハート

EQはどのような知能で、なぜ注目を集めているのでしょうか?EQの測定方法も交えて解説していきます。

EQとは「感情知能」

EQは「Emotional Intelligence Quotient」の略で、日本語で「感情知能」と呼ばれています。EQはアメリカの心理学者によって見出された理論であり。端的にいうと「自分の感情を正確に知り、コントロールできるだけでなく、他者の感情の状態を知覚できる能力」のことです。

近年EQが注目されている背景

近年EQが注目を集めている理由は、現代社会においてコミュニケーション力が重要だと再認識されていることがあげられます。

アメリカでの調査結果によると、職場でのパフォーマンスが高い人の90%はEQが高く、成果が出ない人ほどEQが低いという結果が出たとされています。つまり、EQを高めることで、日常生活だけでなくビジネス社会においても高いパフォーマンスを発揮できる可能性があるのです。

また、EQはIQとは違って後天的な能力なので、大人になってからの能力を伸ばせる点も多くの人を魅きつける要因といえるでしょう。

EQの測定方法とは?

EQの測定は感情の単一的な部分だけを測るのではなく、「心的知能」「状況判断知能」「対人関係知能」3つの知能の能力を総合的に測定することで算出が可能です。

EQは感情の知能を測定した結果の指数を表すので、EQの測定では「自分と他人の感情をどれだけ正しく認識して適切に表現できるか」という感情知能の発揮度を行動面から測定します。

EQが高いと得られるメリット

メリット

EQが高いと得られるメリットとは何でしょうか?この章では、EQが高いと受けられる、人間関係に関するメリットについて紹介します。

人間関係が良好になり自分の力を発揮できる

EQの能力が伸びると周囲の人たちとの関係が築きやすくなるので、仕事や学業において自分の力を発揮しやすくなる点がメリットです。周りとの関係をスムーズに築けるので、パフォーマンスに集中でき成果にもつながりやすい傾向にあります。

良い結果が出ると、自己肯定感や新しいアイディアにも結びつくでしょう。

他者からの信頼度が増す

EQが高い人は他者からの信頼を得やすいので、グループリーダーやメンターを任せられるチャンスが増えます。周囲の信頼度が増すとビジネスにおける裁量も増え、さらに責任のあるポジションを任されることもあるでしょう。

周囲から助けを得られやすくなる

EQが高い人は自分の感情のコントロールに長けており、ものごとの捉え方も前向きで建設的です。したがって、何か困ったことが会ったら、ムリに自分だけで抱え込まずに周囲に助けを求められます。

また、敵を作らない対人関係の構築がうまいので、周囲から分け隔てなく助けを得られるのです。

EQのトレーニングを実生活で活かす方法6選

楽しく仕事している男女

EQの基本的な理論が理解できたところで、本題のEQを伸ばすための実践方法を紹介します。この賞では、EQを実生活で活かす代表的なトレーニングを6つお伝えしましょう。

会話を通して異なる価値観を学ぶ

他者との会話を通して異なる価値観をすぐに否定せずに、まずは受け入れるトレーニングをすると、共感力や寛大性を身につけられます。必ずしも自分と同じ意見ではない人たちに囲まれることで、会話を通して異なるものの見方を学べるからです。

特に、会社組織でリーダーとしての役割を求められている人や、よりよい方向にチームを導けるリーダーとして活躍したい人にとっては、相手の気持ちになって考えるトレーニングを積むことは有益です。

自分を理解してくれる人からアドバイスをもらう

自分を理解してくれる人からのアドバイスは、自分を客観的に見つめ直して、EQを伸ばすトレーニングになります。

「感情的になって怒ってしまった」「自分の考えは絶対に正しいのに周囲は理解してくれない」といった気持ちが生じるのは、EQが低い以前に「自分の気持ちを誰も理解してくれない」という孤独感が原因かもしれません。

その点、自分の理解者はよいところから悪いところまでを正しく評価して指摘してくれるので、あなたが人間関係で感情の渦に巻き込まれた場合でも、手を差し伸べてくれる存在となるでしょう。

また、そのような「理解者が存在する」という事実だけでも、組織で孤立無援なポジションにいる人にとっては心強いものです。

自分の理解者は、あなたの家族でも良いし、友人でも良い。信頼できる自分の批評家を見つけて、ざっくばらんに意見を言ってもらうようにしましょう。

相手をすぐに判断しない

他者のミスや不誠実を発見した際に、EQの低い人はすぐに相手に対してマイナスのレッテルを貼りがちです。しかし、すぐに相手を判断し、すぐに嫌いになってしまうと、ネガティブな部分ばかりが目につくことが癖になってしまいます。

EQの高い人は、相手のミスや間違いに対して、「自分でもあり得ることかもしれない」「どうして相手はミスをしたのか」と、相手の不足部分を将来の生産性につなげます。

「悪いところもあるけどよいところもある」と、相手をすぐに判断せず、間違いやミスが生じた背景や理由に目をむけられると、感情的に相手をジャッジして嫌悪のサイクルに陥ることも少なくなるでしょう。

自分の強みや感情の限界を知る

「自分は何に対して怒りを感じるのか?」「自分のイライラの元は何なのか?」がわからないと、いつまで経っても感情に溺れるEQの低さを克服できません。しかし、自分の強みを知ると必要なときに周囲に助けを求められますし、自分の感情の限界を知ると、八つ当たりを回避して大切な人間関係を壊さずに済みます。

自分の感情の理解を高めるトレーニングには「感情日記」をつけるのがおすすめです。感情日記とは、自分の感情と行動を毎日書き記し、可視化して客観的に分析できる記録物です。

感情日記をつける際には、「行動と感情をセットで記録する」「行動と感情が生じた理由を一緒に書く」ことがポイント。記録と分析を積み重ねると、自分の感情の強みや限界が見えてくるはずです。

自分の体に注意を払う

自分の体への思いやりがない人は、他者への優しくなれないのでEQが育まれません。

たとえば、通勤途中で胃がキリキリと痛むのに、「頑張らなきゃいけない」と体に鞭打って働くのは、周囲の痛みや挫折に対して、「受け入れられない」「根性がない」と冷淡になるマインドに洗脳される可能性があります。他者への優しさをもつためには、まずあなた自身が自分の体に注意を払うことが重要なのです。

感情的にならず行動する前には一呼吸置く

行動の前には一呼吸おくようにすると、自分の感情を一歩引いて客観的かつ冷静に見つめるきっかけになります。感情的になりそうな場合には、感情に名前をつけると感情の把握や対処について、より具体的に考えることが可能です。

自分の感情の理解はEQを伸ばすうえで基本となるので、自分の感情のコントロールをしたい場合には、まず自分の感情の把握をしましょう。

毎日瞑想の時間を少しもつ

毎日10秒〜20秒程度でかまわないので、瞑想の時間を持つと、集中力や内省を深めるうえで有益です。

瞑想をする際には、姿勢をただし、リラックスした状態で行うことがポイントです。自分の呼吸に意識を向けて、ムリのない回数からはじめてみましょう。日常の喧騒から一歩下がった無心になれる時間をもつことは、EQの向上にも寄与します

子育てでEQを高める3つのトレーニング方法

子供への教育

「自分だけでなく子ども(幼児・児童)のEQも伸びて欲しい」と思う親御さんは多いでしょう。そこで、この章では、子育てのなかでEQを伸ばすトレーニング方法を紹介します。

方法①:スキンシップを取る

子どもとスキンシップをとることは、子どもの心を安定させて脳の発達に良いとされているのでおすすめです。また、スキンシップをとおして、子どもが「自分は親から愛されている」と感じやすくなり、自己肯定感の向上にもつながり、EQの向上にも良い影響を及ぼします。

方法②:子どものやる気を応援する

子どものEQを伸ばすためには、子どもが夢中になっている遊びを、時間が許すかぎり思いっきりやらせてあげましょう。教育熱心な親御さんはとくに、「子どもにこうあって欲しい」という、親の夢や願望を子どもに強制したがる傾向にあります。

しかし、子どもは自分の興味に反することや親から強制されたことには、なかなか集中できません。

子どものやる気ややり抜く力は、まず子どものやる気を応援することが大切です。子どもの「できた!」という達成感を味合わせるためには、子どもの好きやことややりたいことを、親が見守る姿勢を持ちましょう。

また、子どもだけやり遂げるのが難しいときには、できない部分を少しだけ大人が手伝ってあげると、子どもの達成感や投げ出さない力や挑戦する気持ちを育めます。

方法③:言葉のキャッチボールを心がける

子どもが大人に何かを話しかけてきた際には、応答するのが面倒だからといって無視するのではなく、言葉のキャッチボールをするように心がけると、EQを伸ばすトレーニングになります。

言葉で意思疎通をするのが難しい年齢の子どもであっても、短い言葉でわかりやすく返事をしたり笑顔で親から反応があったりすると嬉しがるものです。

子どもと言葉のキャッチボールをするのが苦手な親御さんは、絵本の読み聞かせを通して会話を広げることをおすすめします。絵を見ながら登場人物の気持ちを想像したり、話を膨らませたりができるので、子どもコミュニケーション力の向上につながります。

EQのトレーニング方法が学べる本

今回紹介したEQのトレーニング方法やEQの実践的な知識を、さらに深めたいという方もいらっしゃるでしょう。そこでこの章では、EQのトレーニング方法が学べる本を紹介します。

EQトレーニング

EQトレーニング

画像引用元:Amazon

『EQトレーニング』は、現代の日本で求められるEQの力に言及しつつEQのトレーニング方法について論じている本です。本書にはEQを測定できるテストが付属しているので、ご自身のEQの現在地を確認したうえで、紹介されているEQのトレーニング法を実践できます。

EQ 2.0 :「心の知能指数」を高める66のテクニック

EQ 2.0 :「心の知能指数」を高める66のテクニック

画像引用元:Amazon

『EQ 2.0 :「心の知能指数」を高める66のテクニック』は、EQを利用したテクニック本というよりは、ご自身のEQを徹底的に診断して内省するのに有用です。本書にもEQを測定するテストがついており、自分の現在地を知りながら中長期的なプランでEQを伸ばせます。

EQについて基本的な知識はすでにわかっているけれど、なかなか実生活で行動に移せない人におすすめの本です。

まとめ

胸に手を当てる男女

今回は、EQの能力を高めるトレーニング方法をご紹介しました。要点は次のとおりです。

  • EQのトレーニングは日常生活の意識や習慣を通して実践できる
  • 子どもとの関わりのなかでもEQを意識すると、相互によい影響がある
  • EQのトレーニング方法をさらに深めたい人は、専門の書籍に当たってみる

理論や知識を実生活で活かすには、とにかくトレーニング方法を試してみること。そして、試したトレーニングの中で自分が良いと思った方法を継続して実践してみましょう。

EQの成果は短期ですぐに出るわけではないので、中長期的な観点からご自身のEQの変化を実感してみてください。