【2022】EQのトレーニング方法は?高めるために取れる手段 | EQバンク
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2022.05.07

コラム

【2022】EQのトレーニング方法は?高めるために取れる手段

EQトレーニング

こころの知能指数と呼ばれる「EQ」は、コミュニケーションの円滑化や生産性の向上につながるビジネスでは必須の能力です。EQの高い人材は、コミュニケーション能力を駆使し、仕事を成功に導くといわれています。

今回は、EQの概要やEQが注目される理由、そしてEQを高めるためのトレーニングについて解説します。企業で今後、従業員のEQ向上を目指し、手段を模索している方にぜひ読んでいただきたい内容です。

EQとは

EQとは

EQ(Emotional Intelligence Quotient)とは「こころの知能指数」と呼ばれる概念であり、自分の感情をコントロールする能力のことです。

人間の知能は知性を示す「IQ」だけでは判断できないといわれており、新たな指標として考案されました。ビジネスでも注目されており、仕事を成功に導くのはEQの高い人材であると考えられるようになりました。

EQの高い人材は、コミュニケーションの高さからリーダーにも向いているなど、組織においては欠かせない存在といえるでしょう。

EQは「こころの知能指数」

EQとは「こころの知能指数」と呼ばれる概念であり、非認知能力の一つです。EQの高い人材は、心に沸き上がる感情に流されることなく、感情をその場に応じて適切にコントロールすることができます。また、他者の気持ちの動きにも敏感であり、思いやりを持って寄り添うことができます。

そうしたコミュニケーションの繰り返しから、信頼関係が構築されるため、周りにいつも人がいるのもEQの高い人の特徴といえるでしょう。

幼少期の無償の愛がEQを育てる

EQを高さには、小さな頃に親から十分な愛情を受けて育ったかどうか影響しているといわれています。チャレンジできる環境に育ち、たとえチャレンジに失敗したときにも不条理に叱られることがない環境で、親からの無償の愛を与えるすることは、子どもの自己肯定感を育てることにつながるからです。

愛されていると確信できる環境で育った結果、自分の負の感情に対しても前向きに捉えたり、失敗にくよくよせず、成功に向けて挑戦を続けたりすることができるのです。

EQはトレーニングで伸ばすことができる能力

EQの成長には幼少期の体験が重要ですが、子どもでなければ伸ばすことができないというわけではありません。

IQ(知能指数)は、生まれ持った能力が影響すると考えられていますが、EQはいつの段階からであっても、適切なトレーニングを行うことで、十分に成長させることが可能な能力といわれています。

EQが注目される理由

EQが注目される理由

EQの高い人材は企業にとっても重要な存在であり、ビジネスではなくてはならない能力といわれています。EQの高い人材は、具体的にどのような理由で注目されているのでしょうか?

人間関係が良好になるから

EQの高い人は、コミュニケーション能力が高く、人間関係を良好にします。他者への気遣いを欠かさず、相手の立場に立った発言や立ち居振る舞いができるのです。

信頼関係が構築され、お互いを思いやれる人間関係が構築されます。人間関係が良い組織は、コミュニケーションを欠かさず、一致団結して前向きに仕事に臨むため、生産性の向上にもつながります。

コミュニケーションが円滑になるから

EQの高い人材は、優れたコミュニケーション能力を持っていることで、友人や同僚だけではなく、上司や他者とも円滑に話し合いができます。

コミュニケーションで大切なのは、相手の考えに共感し、尊敬の念を抱いて行動することです。そのためには、相手の話をよく聞き、感情を読み取る必要があります。

相手も自分へ共感することで、好意的に捉えてくれる可能性が高まります。特に、他社との交渉面においても、誠実な対応を貫き信頼関係を築くことで、企業も長期に渡る利益が享受できるでしょう。

リーダーシップ向上につながるから

EQの向上は、リーダーシップの向上にもつながります。

リーダーは部下との円滑なコミュニケーションが必要で、必要であればメンタルヘルス対策も行い、気持ちよく仕事ができるように調整する力が不可欠です。

EQの高いリーダーは思いやりを持って人と接することができるため、多くの人から信頼を寄せられます。反対に、部下の気持ちや考えを考慮せず、独断で物事を進めようとすれば、信頼関係は崩壊してしまいます。

部下の感情に気づきコントロールしながら、組織の全員が快適に仕事を行えるよう、配慮のできるリーダーシップが求められます。逆に、IQの高い人材をリーダーとして配置しても、組織の運営はうまくいきません。

リーダーには、仕事の処理能力よりも、コミュニケーション能力の方が重要だからです。むしろ、EQの高い人材が、IQの高い人材を効果的に配置し、能力の発揮を促すことができると考えられています。

メンタルヘルス対策になるから

EQの高い人材は、感情に流されずに仕事に取り組むことができるため、組織風土の改善やハラスメントの防止などにも一役買ってくれる存在です。

組織に属していると、人と人との関わりは避けられず、仕事や人間関係のストレスは避けられません。問題行為として取り上げられるハラスメントにもさまざまな種類があります。

上下関係を利用した嫌がらせの「パワーハラスメント」や、性的な言動で不利益を被る「セクシャルハラスメント」、また最近では特定の社員をリモート会議に出席させない「リモートハラスメント」など、多岐に渡ります。ハラスメントによりストレスが高まれば、精神的な影響が出ることもあるでしょう。ときには心が不安定になって仕事が手につかなくなることも考えられ、そのような状態が続くと、仕事の効率も落ち作業にも影響が及びます。

しかし、だからといって従業員を叱責することは逆効果になる場合が多く、さらに精神的に追い詰めることになり、仕事への意欲は低下してしまうでしょう。

そこで、EQの高い人材が活躍します。EQの高い人は、周りの人の感情の動きにも敏感であるため、悩みを持つ人の存在にも気づきやすいのです。相手をことばで傷つけることなく、理解し寄り添うことで、メンタルヘルスの効果が期待できると考えられます。

生産性の向上が期待できるから

大きな組織、古い組織ほど、組織風土や慣習にとらわれていることが多いものです。しかし、組織の生産性を高めるためには、感情を排除して「必要なもの」「不要なもの」を選別する必要があります。

感情に流されずに見極めることで、必要な事業に人手を集中させることが可能となり、結果的に生産性は高まります。また、優れたコミュニケーション能力は、他部署や他社との関係も円滑にし、生産性の向上にもつながっていくでしょう。

EQを高めるトレーニング方法

EQは、先天的な要素が高いIQと異なり、適切にトレーニングを行うことで高められる能力です。トレーニングにはさまざまな方法がありますが、いずれもまずは自分や他者の感情を意識するところから始まります。

その中でも、比較的手軽で実践しやすい方法を紹介しましょう。

他者の話に耳を傾ける

相手の気持ちを知るためには、まずは相手の話に耳を傾け、その思いを読み取る必要があります。

人の話に真摯に耳を傾けることを「傾聴」といい、傾聴では自分の意見は言わずに、相手の話を聴き感情を読み取ります。傾聴は、EQを高めるためのトレーニングとしても適しており、すべてを聞き終わってから、必要であれば意見を言います。

相手の感情に流されてしまっては、感情のコントロールができているとはいえません。あくまで、自分と相手の感情は別であることを冷静に切り分けていることが大切です。

感情と行動の日記をつける

一日の終わりに日記をつけている人は多いですが、EQを高めるには、出来事を書き出すだけではなく、その時に起きた感情を記していくことが大切です。例を挙げてみましょう。

「今日は仕事での失敗を私だけが叱責された。他にも同じように失敗した仲間はいたのに……」

この出来事に対し、どうして他の人は叱らずに、自分だけが叱られたのか?「私」は不満の感情を持ちました。

では、どうして「私」だけが叱られたのかを考えてみましょう。もしかしたら、上司は「私」のこと意外と高く評価しており、期待する気持ちで叱ったのかもしれません。

それとも、ひょっとしたら知らないところで他のメンバーも叱られたかもしれないですし、上司も仕事で忙しくてそこまで手が回らなかっただけかもしれません。真実が何かはわからなかったとしても、起きた事柄には多くの理由が考えられます。

自分の感情に振り回されず、さまざまな視点から物事を捉えられるようになると、感情のコントロールもこれまで以上に容易になるでしょう。

相手の良いところを見つけ認める

信頼関係の礎には、お互いに対する尊敬の念が大きく関わっています。そこで、周りの人を良く観察し、素敵で真似したいと思えるような良いところやポジティブなところを見つける努力をしてみましょう。

それを無理に相手に伝える必要はなく、自分が相手に対して尊敬の念を持てることが重要なのです。自分に対し良い感情を持っていると感じれば、相手も好意的に応じてくれるでしょう。

自分の感情のくせを知る

「こんな風に言われると腹が立つ」「感情的になりやすい傾向がある」など自分の感情のくせを知っておきましょう。特に、強い負の感情が沸き起こったときに、反射的に行動に移すことはときとしてマイナスの効果を生むことがあります。

たとえば、怒りの感情を起こしやすいと思ったら、それをすぐに口に出すのではなく、意識して口を閉じ発言をしないという手段があります。怒りの感情は瞬発的なものであるため、数秒じっと我慢し行動を起こさずに堪えることで、おさまって行くことも多いものです。

このように、自分の感情のくせを知り、対処方法を決めておくことで、不利な状況に陥ることを避けることができます。

テレビや映画の音声を消し、映像だけで登場人物の感情を推測する

音声を切って映像を見ると、登場人物の表情だけで物語を想像しなければならなくなります。そこで、登場人物の表情や行動をもとに、いったい今何を言い、何をしようとしているかを考えてみましょう。

推測したことばや行動から、登場人物の立ち位置や視点、今後の展開を推測することは、相手の立場になって考える訓練になります。

EQについての書籍を読む

EQについての書籍を読むことも、トレーニングとしては有効な手段です。現在は、多くの書籍が書店やインターネットで販売されています。まずは自分が読みやすいものを手に取り、徐々にEQの知識を深めていきましょう。

EQ検査を受ける

インターネット上で検索すると、独自に設定したEQの値を測定し診断可能なツールが多く見つかります。掘り下げたたくさんの問題に回答するタイプや、簡易的に回答するだけのタイプなど、さまざまな診断ツールがありますので、取り組みやすいものを選んで測定してみてはいかがでしょうか?

EQの研修・セミナーを受講する

企業でEQの研修やセミナーを開催することで、多くの従業員にEQを広め、正しい知識を身に着けることが可能です。感情のマネジメントを学ぶことで、ハラスメントの防止や、コミュニケーションにおける問題の根本的な解決にもつながります。

ただし、EQは短期的に伸ばすことは難しく、中長期的な人材育成への取り組みが必要です。組織内にEQの高い人材がいることで、コミュニケーションが活発になる、業績が向上するなど、さまざまなメリットがあります。

しかし、一部の人材のEQが高いだけではあまり効果は得られず、全体がEQの向上を意識することで、より高い成果が期待できます。そこで、社員のEQを調査しさらなる成長を促すには、当社グロースウェルが提供する「EQGW」の受検がおすすめです。

EQGW

EQGWは、自分や組織のメンバーの感情パターンを可視化し8つのパターンに分類、8項目の評価レポートとして提示するEQ診断です。受検者が活かすべき強みや克服すべき課題を、面談でフィードバックします。

その後、必要であれば個別に研修を行うことも可能です。この機会に、「EQGW」の受検を検討して、社内の雰囲気づくりに役立ててみてはいかがでしょうか?

まとめ

今回は、EQの能力を高めるトレーニング方法をご紹介しました。

理論や知識を実生活で活かすには、とにかくトレーニング方法を試してみること。そして、試したトレーニングの中で自分が良いと思った方法を継続して実践してみましょう。

EQの成果は短期ですぐに出るわけではないので、中長期的な観点からご自身のEQの変化を実感してみてください。

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組織コンサルタント。累計1,000名超国内トップクラスのEQの専門家。(著)組織の感情を変える〜リーダーとチームを伸ばす新EQマネジメント。株式会社グロースウェル 代表取締役。

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