EQとはどんな指数のこと?感情のコントロールが仕事・私生活に与える影響とは | EQバンク
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2022.12.09

コラム

【2022】感情指数「EQ」はどんな指数?EQを構成する4つの要素とは

感情指数「EQ」はどんな指数?EQを構成する4つの要素とは

EQとは、こころの知能指数や感情指数と呼ばれる非認知能力です。複雑な4つの要素によって構成されており、自分の感情を状況に合わせてコントロールします。

相手の立場に立って気持ちを理解するので、多くの人に慕われます。今回は、感情指数である「EQ」の概要や高い人の特徴やEQが重要視される理由、そしてEQの高め方について解説します。

EQとは

EQとは

こころの知能指数「EQ」は、自分の感情をコントロールし、相手の気持ちを思いやる能力です。非認知能力の一つであり、人間関係を豊かにするスキルとして、教育現場やビジネスでも近年注目されるようになりました。

普段あまり耳にすることのない「EQ」とは、いったいどのような概念なのでしょうか?ここでは、EQとはどのようなものなのかについて菓子悦します。

EQの概念

EQとは「Emotional Intelligence Quotient」を略したことばで、日本語では「こころの知能指数」と呼ばれる概念です。1989年にアメリカの心理学者ピーター・サロベイ氏と、ジョン・メイヤー氏の論文で発表され、その後、1995年にダニエル・ゴールマン氏によって書籍化され、広く知られるようになりました。

IQとの違い

EQのことは聞き慣れなくても、「IQ」はこれまでに何かのシーンで聞いたことがあるのではないでしょうか?

IQとは、いわゆる頭の良さを表す「知能指数」のことで、高さには先天的な要素が大きく影響するといわれています。IQの高い人材は、論理的思考に優れており、記憶力や学習能力もおしなべて高いといわれています。

対して、EQは感情のコントロールや相手への共感力の高さを示す概念であり、人間関係やコミュニケーションの良好さに関係しています。

以前はIQの高い人ほど優秀であり、仕事も良くできると考えられてきました。しかし、仕事は複数の人が関わって為すものであるため、IQが高く作業が早いだけでは、優秀とはいえない場面があります。

そのため、絆が強く力のある組織を作るためには、自分の気持ちを状況に合わせて作り変えたり、相手の気持ちに寄り添ったりできるEQの高い人材が必要なのです。

訓練で高めることが可能

IQは生まれ持った要素が影響する能力ですが、EQは何歳からでも成長させられる能力といわれています。特別なことをしなくても、毎日の生活の中で少しだけ行動を改めたり意識したりするだけで、EQは伸ばせる能力なのです。

EQの測定方法

EQは「感情」に関わるもので、目には見えませんが、それでは個人のEQは測定できません。近年では、定められた測定方法はないものの、インターネット上でEQの測定ができるテストや検査が紹介されています。自分のEQがどのくらいなのか、気になる方はぜひ挑戦してみましょう。

問題数も多いものや少ないものなどさまざまですので、検索してテストを受けてみると、意外な自分が見えてくるかもしれません。なお、テストを受ける際には、周りの評価などを気にせずに自分の思うままを回答することで、より正確な結果が得られます。

EQを構成する4つの要素

EQを構成する4つの要素

人間関係を良好にするEQは、4つの能力で構成されています。この4つの能力が発揮されることで感情のコントロールができ、周りの人とも良好な人間関係を保つことができるといわれます。

感情の識別

感情の識別とは、自分や相手の感情がどのようなものなのかを知ることです。EQでは、感情の識別が一番の基本であり、重要な部分になります。自分や相手の気持ちがわからないと、コントロールすることも寄り添うこともできないからです。

感情の利用

感情の利用とは、自分の中にある感情を状況に応じで作り変え、利用することです。

たとえば、やりたくない仕事を押し付けられ、不満の気持ちが渦巻いている状況だったとしましょう。しかし「この仕事をやり遂げることで、必ずステップアップにつながるから頑張ろう」と気持ちを置き換え、モチベーションを高めるのです。

感情の理解

感情の理解とは、何に起因してその感情が起きたのかを理解することです。今心に沸き上がった感情が、自分自身の何かによって起きたのか、それとも相手の発言や周りの環境に起因しているのかなど、自分の感情がどのように生まれたのか分析します。

たとえば、自分が「怒っている」と感じたとき、相手の不用意な発言が起因していると気がつけば、怒りを鎮めるために自分に対してアンガーマネジメントを行うなどで、気持ちを変化させます。

感情の調整

上記3つの要素である「識別」「利用」「理解」を発揮し、目的達成のための望ましい行動を決める能力です。最終的にどうするかを決める力といっても良いでしょう。自分の感情を調整し、主に相手に対して活かされます。

EQが高い人の特徴

EQが高い人の特徴

EQの高い人には、相手への思いやりを欠かさないため、基本的に人間関係が良好です。また、人に愛される数多くの特徴を持っています。
その中でも、特徴的なものについて紹介しましょう。

変化を柔軟に受け入れる

世の中に変わらないものなど何一つありません。同じように見えても、時の流れと共に文化は変化していきます。

しかし、時として古い慣習が企業風土として残り続けることがあり、企業の進化を妨げることもあります。そんなときにも、EQの高い人は慣習にこだわることなく、柔軟に対応します。

また、人の考えは千差万別であると知っており、自分と違った考え方も柔軟に受け入れます。

ポジティブ思考

EQの高い人は、思考がポジティブです。失敗や間違いを誰かのせいにせず、原因に向き合って試行錯誤します。行動を起こしたり、決断したりする際には、将来起こるかもしれない良くない事態を想定することも必要ですが、EQの高い人は、経験をもとに前へと進んで行きます。

完璧を目指さない

完璧を目指すと、物事はいつまでも完成せず、時間ばかりを費やしてしまいます。また、完璧な人間などもいません。そのため、EQの高い人は完璧を目指すのではなく、そのときの最善を尽くすことに重点を置きます。

共感力がある

相手の立場に立って物事を考え、同じ感情を共有することを「共感」といいます。相手に共感することで、相手の悲しみや辛さに寄り添うことができるのです。

相手の意見が自分と異なる場合でも、いったんはそれを受け止めて「そういう考え方もあるのだな」と尊重します。共感力の高い人は、自分の感情とは切り離して考えることができるので、意見を求められれば自分としての意見を述べられます。

自分を良く知っている

EQの高い人は自分自身のことを良く知っており、自分の長所や短所、強みや弱み、得意不得意もよく把握しています。そのうえで、自分自身を認めているので、挫折からも立ち直りやすいのです。

不得意な分野の仕事で失敗してしまったときには、「自分の能力が足りないというよりは、不得意な分野だったので仕方ない」と前向きに切り替えます。自分では力が足りない、できないと感じることは、得意な人を頼ることも厭いません。

過去を引きずらない

EQの高い人は、過去の失敗を引きずりません。失敗は悔やまれることではありますが、避けることもできないので、改善点を見つけてリトライする方が、意味があるからです。投げ出したくなるほどに落ち込んでも自己肯定感が高いため、簡単にあきらめることはないでしょう。

社会でEQの高い人材が必要である理由

社会でEQの高い人材が必要である理由

現代の企業においても、EQの高い人材は引く手あまたとなっており、非常に重宝されています。採用のときにも、EQテストを実施する企業も増えてきました。EQの高い人材は、多くのメリットを企業にもたらすことがわかってきているからです。

IQの高い人材を生かすにはEQの高い人材が必要だから

仕事の処理能力が高く、論理的思考が得意であるIQの高い人材は、かつてはビジネスでも大活躍する人材といわれていました。

しかし、現在仕事は多くの人が関わり合って成し遂げるものであり、その成功には良好な人間関係こそが重要であると考えられています。IQが高いからといって、人とのコミュニケーションがうまく取れるわけではないのです。

どんなに頭が良くても、自分一人の判断で動いたり、意見が通らないことで不機嫌になったりしてしまっては、全体が納得する仕事はできません。そこで、EQの高い人材が、IQの高い人材が能力を発揮できるようなフォローをすることで、よりIQの高い人材の活躍を促すことができるのです。

相乗効果で、企業の生産性をアップさせることも期待できます。

技術職でもEQが必要だから

接客業や、会議・ミーティングが必要な職種では、高いEQが重要です。それでは、プログラマーや研究職など、他の人とはあまり関わることがない技術職であれば、EQは必要ないのでしょうか?

その答えは「NO」です。技術職とはいえ、仕事をするときは一人きりでも、出社すれば周りに同僚や上司がいます。また、成果物を受注・納品する際も、周りや取引先との認識合わせは必ず必要ですので、嫌でも何らかのコミュニケーションは必ず発生します。

そのため、技術職であってもEQは必要といえるでしょう。

EQの高い人材を育てる方法

EQの高い人材を育てる方法

EQはIQとは異なり、後天的に習得するスキルであり、意識して生活することで十分に能力を伸ばせます。ここでは、EQを伸ばすための具体的な方法について解説しましょう。

自分の感情と向き合う

EQを高めるには、自分の感情と向き合う姿勢が必要です。自分がどのような人間で、どんなことが起きるとどのような感情が沸き起こるのかなど、普段から知っておく必要があります。

自分の感情のくせを知っていれば、怒りが爆発しそうなシーンでも、その前に相手のことばを受け流したり、感情を爆発させないように対処したりできるかもしれません。

必ず挨拶をする

職場で一緒に仕事をする人には、毎日必ず挨拶をしましょう。苦手だと思う相手でも、挨拶から広がるコミュニケーションがあります。

また、挨拶に「昨日は早く帰れた?」など、相手への問いかけを加えることで、会話が広がり、相手に少し近づけるかもしれません。相手を尊重するには、まずは相手の良いところを知って行くところから始まります。

多くの面を知ることで、多少気になる部分があっても、「この人にはこんな素敵なところがある」と良い面に目をやることもできるでしょう。

研修を実施する

上記で紹介したような自分でのトレーニング以外に、職場でEQの研修を導入することもEQの向上に大きな効果をもたらします。まずは、従業員全体にEQとは何かを知ってもらうと良いでしょう。

EQについての資格を持っている人材が社内にいると、研修の開催は容易です。人材がいない場合は、外部から講師を招くと良いでしょう。

インターネット上で検索すると、EQに関する多くのセミナーや資格が見つかります。どうやってEQによる全体のコミュニケーションを向上させるかの道筋を作り、管理職やリーダー、従業員など、どの対象に向けて研修を行うのかを明確にして、段階的に導入すると良いでしょう。

まとめ

効率的なEQのトレーニングには、当社グロースウェルの「EQGW」をおすすめします。

EQGWとは、個人のEQを確認し高め、企業の抱える「人」についての問題を解決へとつなげるサービスです。EQGWでは、最初に個人に向けてEQ調査を行い、その結果から個人に対してどのような部分を変えると良いのか最適化してフィードバックします。

EQGW

結果のフィードバックでは、「行動」を変えることで、より良い結果が得られるように指導を行い、その後希望があれば研修も実施可能です。EQGWの導入により、行動特性の向上や、個人の最大限での能力の発揮、職場環境も改善され、より働きやすい職場になることが期待できます。

従業員にとっては自分のEQを知る機会に、そして管理職にとっては部下や組織のEQを知る良い機会となるでしょう。リーダー向け、新人社員向けなど、さまざまな研修も行っており、研修するお時間の確保できない企業様の場合は、テキストだけ購入いただくことも可能です。

導入された企業様からは、離職者の減少や、採用時のミスマッチの減少、感情のフィードバックによる行動変容などのご報告をいただいています。また、EQGWの導入後、怒りっぽい上司があまり怒らなくなったなど、従業員の方からもご好評頂いております。

この機会に、ぜひEQGWの導入をご検討ください。

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ABOUT US

株式会社グロースウェル 代表取締役。顧問先20社支援中、社長の平均年齢35歳。システム部門やプロダクトチームの組織的な3つの問題を解決する。累計500名超国内トップクラスのEQベースのビジネスカウンセラー

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グロースウェルでは
組織マネジメントに課題を抱える
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ご提供させていただいています。

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