【2022】EQを高める子育ての方法は?親の接し方が重要! | EQバンク
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2022.03.25

コラム

【2022】EQを高める子育ての方法は?親の接し方が重要!

「頭は良いのに、どうも友達とうまくいかない」「空気を読むことができない」そんな悩みを抱えている場合、そのお子さんはもしかすると「EQ」が低いのかもしれません。EQとは「こころの知能指数」と呼ばれ、感情をコントロールし、コミュニケーションに活かすことができる能力です。

EQは、親の接し方によってより良く伸ばすことができます。今回は、EQを高める親の接し方について解説します。

EQとは

EQとは

まずは、EQがどのようなものなのかについて解説していきましょう。

こころの知能指数

EQとは、「こころの知能指数」と呼ばれる能力です。自分がどんなときにどのような感情を覚えるのかを自己認識し、状況に合わせて制御することができます。

EQの高い人は、「楽しい」「嬉しい」「明るい」など前向きな感情を多く持っており、困難な場面でも前向きな行動や思考につなげることができます。

たとえば、逆上がりで失敗してしまった子供が「もう「逆上がりなんてできない」と思うか、「次はきっとできる!頑張ろう!」と思うか、そのモチベーションにはEQの高さも関係しています。また、EQが高い人は他者の心の動きにも敏感であり、状況に応じて思いやった行動を取ることが可能です。EQが低いと相手の気持ちを察することができなかったり、友達と喧嘩しやすかったり、トラブルを起こしやすい傾向にあります。

以前に比べ、現代社会ではIQだけではなくEQの高さによる共感性・協調性を求められるように変化しました。特に、ビジネスにおいてはEQの高い人が持つコミュニケーション能力により、人間関係や組織で起きがちな摩擦を軽減する役割を期待されています。

そして、その先にはもちろん、業績の向上も見据えられていることは言うまでもありません。EQの高い人が重宝されることの重要さが、社会的にも徐々に広まりつつあると言えるでしょう。

人間関係を良くする能力

EQの高い子供はコミュニケーション能力に長け、周りの人間関係を良好にします。誰に対しても態度を変えず、明るく接し、陰で人の悪口を言うこともありません。

また、相手がことばにしない気持ちも、状況を見て鋭く推察することができます。失敗してして落ち込んでいる友人の気持ちを察して励ましたり、不条理なことに怒りを隠せない友人に共感したりすることも自然にできるのです。

相手を思いやった行動を取るため、居心地の良さを与えるので、周りにはいつも大勢の友達がいます。

子供の頃の経験が大きく影響する

幼少期に親の無償の愛情を十分に受けて育つことで自己肯定感が育ち、EQは大きく伸ばすことができる能力です。

チャレンジへの成功や失敗に関わらず、常に親に認められ、成長を促されてきた子供は「失敗しても良いんだ」「もう一度やってみよう」と、自分で自分を好きになります。何度失敗を繰り返しても、諦めずに挑戦することができるのです。

逆に、ちょっとしたことでも叱られながら育った子供は、「どうせ失敗するから、挑戦はやめておこう」「怒られるから関わらないでおこう」と、物事に対して消極的になってしまいます。

何歳からでも成長させることができる

持って生まれた能力と言われる「IQ」とは異なり、EQはトレーニングによっていつでも成長させることができます。

EQを伸ばすために大切なのは、「自分の感情と向き合う」ことです。日常生活の中で、親が子供に今まで以上に愛情を持って接したり、本を読み聞かせたり、一日の出来事を話し合う時間を作ったりすると、子供は自分の感情に向き合うことができます。

忙しい毎日の中でも、隙間の時間を工夫するなどして、親子の時間を増やしてみてください。

EQの高い子供の特徴

EQの高い子供の特徴

そこにいるだけで場の雰囲気を良くしてくれる子供はEQが高いことが多く、共通するいくつかの特徴が見られます。ここでは、その特徴について紹介しましょう、

人の気持ちに寄り添える

EQが高い人は、人の感情にも敏感であり、思いやりの心を持っています。たとえ相手がことばにしなくても、状況を判断して友人の気持ちを察し寄り添うことができ、むやみに傷つけることばを発することがありません。

そのため、友人たちからも信頼され好かれており、EQの高い子供の周りには人がいることが多いのです。

コミュニケーション能力が高い

EQの高い子供はコミュニケーション能力が高く、自分が思っていることを、相手に上手に伝えることも得意です。

必要な場面では臆することなく意見し、他者の発言も否定せず聞くことができる姿勢を持っているため、多くの人と良い関係を築くことができます。

自分の感情をコントロールできる

EQの高い子供は、怒りや悲しみの感情に支配されることなく、今何をすべきかを冷静に考え行動します。いま怒りの感情が湧いているのはなぜか、そしてどのような行動を取るべきかなど、自分の中で整理ができているのです。

また、自分が発言することで他者がどう思うか、どのような行動をするかまで推理できます。推理によって発することばで、物事を自分が望む方向へと導くこともできるのです。

明るく前向き

失敗にくよくよせず、切り替えて次の行動に移ることができるのも、EQの高い子供の特徴です。挫折したとしても改善すべき部分を探し出して、再チャレンジへとモチベーションを保ち続けることができます。

失敗を繰り返すことがあったとしても、自己肯定感が高く、「やればできる」と信じているため諦めずに結果に結びつくまで頑張れるのです。それらの苦しみを知っているからこそ他者にも寛容であり、共に前向きになれる良い雰囲気を醸成できるという代えがたい長所を持っています。

子育てでEQを伸ばすための親の接し方

子育てでEQを伸ばすための親の接し方

子供のEQを高めるためには、幼少期の親の関わり方が非常に重要と言われています。ここでは、EQを伸ばすための子供との接し方について解説します。

自己肯定感を伸ばす

EQを育てるためには、まずは自分に自信を持てる子供を育てることが大切です。何度失敗しても叱られない、自分の考えや存在を否定されないということが「自分に自信を持つ」力を育て、「やればできる」という自分を信じる気持ちである自己肯定感を伸ばします。

そのためには、親は子供のすることを否定しないよう、温かい気持ちで見守り、必要な時にアドバイスをするにとどめましょう。

子供の話を聴く

子供は、自分の心の中にあることを整理して伝えることがまだまだ苦手です。しかし、「自分の力で話し伝えること」を繰り返すうちに、自己分析ができるように成長します。

自分で伝える力は、学校や社会で上手にコミュニケーションを取るために必要です。そこで、親は話を聴くときには適切に相槌を打ったり、ことばを繰り返したりしましょう。「聴いているよ」というサインがあると、子供は一生懸命、伝えようと頑張ってくれます。

繰り返すうちに、だんだんと表現方法を覚え、相手に伝える力が身についていきます。先回りして「~と言いたいのね?」などと話を奪わずに、落ち着いて聴いてあげましょう。

一緒に本を読む

子供と一緒に本を読み気持ちや感想を伝え合うことも、EQを高める良い訓練になります。本の中の登場人物の気持ちや立場を考えることは、実際に学校や社会での疑似体験でもあり、語彙力が増えるとともに表現力にも磨きがかかるでしょう。

まだ字を読めない幼児期には、親の膝の上に抱っこして、ゆったりした気持ちで本を読んであげましょう。抱っこされていることで、スキンシップも十分に取れ、子供は安心感に包まれます。

叱り方に注意する

叱るという行為は、子供にも大きな影響を及ぼすものです。子供が「なぜ叱られているのか」を明確に理解できるようなり方をしないと、子供はただ自分が否定されているように感じ、自己肯定感が低くなります。

叱られることを怖がり、やがてはチャレンジのできない子供になってしまうかもしれません。子供を叱るときに、親はどうしても感情的になりがちですが、そんなときこそ一呼吸置き、冷静になってから子供と向き合いましょう。

スキンシップを大切にする

大人と比較して、子供はほんの小さな出来事でも不安になったり、恐怖を感じたりすることがあります。そうした気持ちを和らげ精神を安定させるためにも、親とのスキンシップはとても重要な意味を持っているのです。

そのため、子供が満足するまで頭をなでたり、抱きしめたりしましょう。少し大きくなった子供は、ベタベタすることを嫌がりますが、たとえばポンと肩を叩いてあげるなどでも、スキンシップとしては十分です。親が持っている「あなたを愛している」という気持ちが伝わることで、子供は安心して次のことに挑戦することができるでしょう。

一緒に考える

EQを高めるためには、自分の感情と真正面から向き合う必要があります。たとえば、親子で毎日時間を決めて、一日のことを話してみてはいかがでしょうか?

楽しかったことや悲しかったことなど、一つひとつを思い出し、「そのときなぜそう思ったのか」「どんな行動を取ったのか」など、ことばにして確かめていくと良いでしょう。そのときの気持ちを明確にしていくと、自分自身の感情と向き合うことができます。

また、一緒に日記をつけるのも良い方法です。もし、子供が上手に表現できなくても、親子でコミュニケーションを取ることを最優先としましょう。

我が子のEQを測る方法

我が子のEQを測る方法

ここまで、子供のEQを育てる方法について紹介してきました。とはいえ、我が子がどのくらいの高さのEQを持っているのかは明確にはわからないものです。

では、実際に子供のEQの高さを図ることはできるのでしょうか?

子供のEQはどのくらい?

EQは、IQと異なり数値化できない「非認知能力」です。そのため、大体どのくらいあれば平均的であるなどの指標は、今のところ特に存在しません。

しかし、インターネット上では大人向けに「EQ診断ツール」が複数提供されていますので、診断結果は一定の目安となるかもしれません。

EQテストをしてみよう

では、インターネット上で紹介されている親子でEQ測定を楽しめる測定ツールを2つ紹介しましょう。

ただし、これらは子供用に作られたわけではありません。設問数が多いものもあり、問題文の漢字も難しい箇所がありますので、子供一人で取り組むことは難しいでしょう。数値を確かめるというよりは、親子でEQを学ぶ上でのスパイスとして活用してみると良いでしょう。

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結果に振り回されない

EQ診断やEQ特定の結果は、あくまでその人の人間性を評価するものではありません。しかし、EQの伸ばし方や自分の傾向を知っていたり、大人になるまでに自分の感情の調整や他者への思いやりの心を身に着けておいたりすることは大切です。

子育ての中で、EQは高めることができます。まずは我が子に惜しみなく愛情を注ぎ、成長の幅を広げることこそ重要といえるでしょう。

まとめ

EQの高い子供がいることで人間関係は安定し組織も円滑になりますが、逆にEQの低い子供が多いと喧嘩や怪我などのトラブルも多くなる傾向にあります。また、子供時代は問題が生じにくくても、IQの高さだけでは社会に出ても思うような活躍はできず、生産力の低下を招く原因にもなりかねません。仕事とは、自分一人で行うものではないからです。

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組織コンサルタント。累計1,000名超国内トップクラスのEQの専門家。(著)組織の感情を変える〜リーダーとチームを伸ばす新EQマネジメント。株式会社グロースウェル 代表取締役。

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