2021.11.15

コラム

【2021】ビジネスで注目される「EQ」とは?成功のために必要な理由

ビジネスにおけるEQ

EQの高い人材は、ビジネスにおいても、組織を成功に導く存在として注目されています。この記事では、EQの高い人材と仕事の関係や、コミュニケーション能力に長けた存在が組織にもたらすメリット、EQのトレーニング方法について解説します。

EQとは

EQとは

EQとは、「感情の知能指数」と呼ばれる概念です。自分の感情をコントロールし、他者の心の機微に気づいて、その場に応じ効果的なコミュニケーションを取ることに長けています。

そのため、仕事でも人間関係を良好に保ち、組織内の空気を和らげるEQの高い人材が求められています。

IQとは異なる指数

EQとは異なる指標で、「IQ」という「知能指数」を数値で表す概念があります。IQはいわゆる「頭の良さ」を示す値ですが、EQはIQとは異なり、「感情の知能指数」と呼ばれる概念です。

また、IQは生まれつき持っている能力といわれていますが、EQはトレーニングによって成長させることができるため、最近では多くの企業で研修として取り入れられるようになりました。

EQの概念

EQとは、「感情の知能指数」と呼ばれる指標であり、自分や周囲の人の感情を把握し、コントロールする能力のことをいいます。「IQ(知能指数)」とは違った感情面から人間の能力を測るもので、心理学者ダニエル・ゴールマン氏の著書である「EQ」で一躍有名になりました。

仕事の成功・失敗は、人間関係が大きく影響するといわれています。そのため、お互いに強みや弱み、心の内をさらけ出せる組織作りができていれば、仕事において成果率の高い組織が構築できるのです。

仕事の失敗の原因は「感情」が大きい

仕事の失敗の原因は「感情」が大きい

人間は、感情に振り回される生き物です。特に「怒り」の感情は、自分自身では抑えることが難しいものでもあり、適さない場面で怒りを噴出させてしまうと、人間関係や仕事の中で失敗を招くことも少なくありません。業務に影響が生じれば、業績上の重大な問題につながることもあるでしょう。

そのため、怒りの感情を抑え込む「アンガーマネジメント」はコミュニケーションのスキルとして非常に重要な位置づけです。その方法の一つに、たとえば怒りの感情を覚えたら口を堅く結び何もことばを発せず、そのまま6秒黙るというものがあります。

諸外国と比較し遅れを取る日本のEQ施策

EQは世界的にも注目されているスキルですが、日本ではその能力の開発について諸外国と比較しても遅れを取っています。そもそも、日本のビジネス界では、まだ「EQ」という概念の認識がされていないといっても良いでしょう。

日本がEQについて遅れを取る理由の一つは、企業の教育や人材開発についての制度の違いが挙げられます。欧米諸国においては、自分のキャリアは自分で伸ばすという習慣のため、常に他分野への学習を怠りません。マネジメントやリーダーシップの学習の過程で、「EQ」の理論に出会う機会があり、自分自身のEQについても意識するようになります。

それに対し、日本ではEQについては会社の研修で触れる程度が関の山であり、企業で独自にEQについての教育を導入しない限りはそれ以上出会う機会がありません。

日本において、EQがビジネスでの重要な要素として認識されない理由の一つは、「日本人は古くから奥ゆかしさや相手を慮る気持ちを持っている」という考えがあります。確かに、リーダーと呼ばれる人物の多くは、普段から部下に気持ちに配慮もしますし、思いやることを忘れません。そのため、あえて取り上げてまで「EQ」を学ぶ必要がないと考えているのです。

しかし、グローバル社会として世界で活躍するようになった現代では、EQは一種のスキルであり、学修は必要と考えるべきでしょう。

ビジネスに生かせる能力

ビジネスにおいてEQは、大きく分けて2つの生かし方があります。

一つは、組織内の人間関係を円滑にすることです。コミュニケーションを適切に取ることによって、人間関係を健やかで明るいものにします。お互いに助け合う基盤ができるので、仕事が誰か一人に偏ることもありません。協力関係を築き、全体の業績をアップさせることにもつながります。

そしてもう一つは、自分の持つIQを効果的に発揮できることです。怒りや悲しみの感情にとらわれすぎてしまうと、本来の能力を生かせなくなります。しかし、EQの高い人は自分の感情を適切にコントロールし、その場面で適切な状態に落ち着けることができます。

強く叱責され悲しみにとらわれてしまったときも、「自分のために言ってくれたんだ」と気持ちを前向きに切り替えることができるため、自分の持つ能力を遺憾なく発揮できるのです。

ビジネスにおけるEQのメリット

ビジネスにおけるEQのメリット

EQの高い人材のいる組織は、明るい雰囲気を保ち、業績面でも非常に良い成績をたたき出していることが多いものです。その理由は、EQが高い人物が、仲間や環境に対して良い影響を与えているからといえるでしょう。

人間関係を良くする

EQの高い人は、組織の人間関係を円滑にします。

人間関係の基本は「会話」です。毎日必ず笑顔で朝の挨拶をすることや、全員と一日に一度はコミュニケーションを取ることを心がけて、メンバーの調子を気にかけるのもその一つといえます。困っているメンバーに積極的に話しかけたり、悩みを聞いたり、アドバイスをしたりするなどを行い、メンバーのモチベーションアップに貢献しているのです。

組織風土を改善させる

古い組織風土の改善にも、EQの高い人材の活躍は重要です。企業内の問題を改善する場合、経営陣・管理職の言動は非常に大きなウェイトを占めることになります。そのような意見のしにくい状況にあっても、上司やリーダーとなる立場の人間が、自らの感情をコントロールし、問題を的確かつ正確に見つめなければなりません。

EQの高い人材は、自分よりも立場が上の人間に意見する必要がある場合でも、客観的に問題を見て対応することで、組織風土の改善にも効果を出せるといわれます。

リーダーシップを向上させる

リーダーには、部下をまとめ率いていく能力が必須ですが、EQの高い人材は、まさに組織のリーダーにうってつけの存在です。日頃から部下と積極的にコミュニケーションを取り、相手の持っている感情を知っておくように心がけましょう。

反対に、部下の気持ちを察することができずに自分だけの考えで仕事の指示をすると、部下に不信感を持たれて、自分の元から去って行くことも考えられます。そうした離反を起こさないためにも、リーダーは自分自身のEQを伸ばし部下の感情に寄り添い、時にはコントロールをしながら、全体が明るく気持ちよく仕事ができるように努めなければなりません。

IQの高い人を効果的に活用できる

EQの高い人は、IQの高い人材を効果的に活用することができます。

頭の回転が早い、作業が迅速であるなど、いわゆるIQの高い優秀な人材がいても、その人がコミュニケーション能力まで高いかどうかはわかりません。円滑な人間関係が構築されていないと、せっかくの能力も生かせなくなってしまいます。

しかし、能力を生かす環境の保持は、EQの高い人材が、周りを見て調整することで解決します。的確な作業指示を与えたり、効果的なポジションを提供したりすることで、IQの高い人材の能力を生かすことができるのです。

メンタルヘルス効果を高める

EQの高い人がいると、職場内でのハラスメントを未然に防止できます。「ハラスメント」とは、相手に嫌がらせをしたり、相手を困らせ気分を害するような言動を取ったりすることです。

しかし、EQの高い人は相手の感情を読み取ることができるので、不快と思わせるような言動を抑えることが可能です。ハラスメントのない職場は良い雰囲気でストレスも少ないため、精神的な不調を防ぐメンタルヘルス対策としても非常に優れています。

EQが高い人の持つ特徴

EQが高い人の持つ特徴

EQの高い人には、共通した特徴があります。それは、相手の気持ちの変化に敏感であることや、自分の感情を調整して人に接することができる点です。

人間関係上の衝突や摩擦を生むことなく、円滑な人間関係を生み出すことができます。そこでここでは、EQの高い人の特徴について解説します。

思いやりのある行動を取れる

相手の立場に立ち、思いやりを持った行動を取れるのはEQの高い人の持つ大きな特徴です。思ったことを言葉にするのが苦手な人にも、相手のために時間を割き、じっくり寄り添います。

その後、必要なアドバイスを与えたり、間違っていることに対してははっきりとそう伝えたりすることもできる人物です。他にも、仕事の分担量や生活とのバランスなど、気遣いを欠かせません。

柔軟な対応ができる

変化を恐れずに受け入れることができるのも、EQの高い人の特徴です。

世の中に替わらないものなど何もなく、時の流れや状況によって、物事は刻一刻と変化していきます。だからこそ、新しいことにも積極的にチャレンジし、自分を変化の中に置き続けることにも恐怖を感じず、前向きになれるのです。

共感力が高い

EQの高い人は他者の感情に心から共感できるため、嬉しい時には共に喜び、辛いときには一緒に這い上がろうと、意識せずともコミュニケーションを積極的に取ります。他者の感情に引きずられてしまいそうですが、感情を切り離して考えることが得意なのもEQの高い人の特徴です。

自分の強み・弱みを知っている

EQの高い人は、自分の得意なこと、不得意なことを知っています。自分の弱みをさらけ出すことにも抵抗がなく、できないことはできる人に頼むことにも躊躇がありません。

しかし、強みや弱みは裏腹なことも多く、弱みでさえも有効に活用することに長けています。

くよくよしない

過去の失敗を思い悩んだり、掘り起こして落ち込んだりはしません。そのような時間は無駄であり、それよりも次の仕事に気持ちを傾けた方が有益であることを知っています。未来に向けて、建設的にエネルギーや時間を注ぐことができます。

完璧を目標としない

世の中の物事のほとんどには、「完璧」はありません。EQの高い人はそれを知っているので、完璧を目指さず、失敗をある程度想定しながら、ひとところにとどまらずに先に進むことができます。間違いに気づいたときも、調整を行うことができるでしょう。

また、失敗を単なる失敗とせず、そこから学び取ること姿勢も持っているため、着実な成長を望める人材です。

ビジネスに役立つEQを鍛えるには

ビジネスに役立つEQを鍛えるには

ここまででお伝えしてきたように、EQはビジネスでも非常に役立つ能力です。リーダーとなる人物が高いEQを持っていることで、組織はさらに活性化し、業績を上げることにもつながります。

持って生まれた能力といわれるIQとは異なり、EQはトレーニングで伸ばすことができる能力です。ここでは、明日から日常に取り入れられるトレーニング方法を紹介します。

笑顔で挨拶・コミュニケーションする

職場に着いたら、必ず相手の顔を見て全員に挨拶をするように心がけましょう。挨拶はコミュニケーションの基本です。たった一言の挨拶から会話が広がる場合も少なくないので、多くの人と関わる習慣をつけていきましょう。

人の話に耳を傾ける

「傾聴」のスキルを身につけましょう。

相手に対して自分の意見を言おうと考えながら聞くのではなく、相手の話を聞くことだけを目的とする「傾聴」を行います。話を聞くということは、何かしらの感情が生まれるものでもありますが、相手の話を聞くことから始めてみることをおすすめします。相手がことばにしづらかった感情を見つけることができるかもしれません。

自分の感情のくせを知る

自分がどんな場面でどのような感情が湧きやすいかを知っておきましょう。わずかなことでも意見を否定されたら怒りの感情が湧く、過去の失敗を持ち出されると悲しむが湧くなど、あらかじめ傾向を知っておくだけでも、場面に応じた行動を取れるようになります。

EQ研修を受ける

会社で導入しているEQ研修に積極的に参加しましょう。EQの高める人材育成をすることで、企業は職場の環境を改善し、自主性を持つ温かい組織づくりができます。そのため、先進的な企業はEQ研修を導入する傾向にありますので、機会を逃さず参加を試みましょう。

まとめ

EQは後天的な能力であるため、企業研修への導入でも効果的な成長を期待できます。当社グロースウェルが提案する「EQGW」は、EQの調査結果を分析し、個人に対し最適化した個別指導を行う研修制度です。導入により退職者の減少や、個人の持つ能力を最大限に発揮できる職場環境を構築できるようになったとの成果も報告されています。

職場に、効率的に仕事をすることができない人や怒りっぽい人、ついつい言い過ぎて相手を傷つけてしまう人はいませんか?オンライン型での対応も可能ですので、まずはご相談ください。

ABOUT US

株式会社グロースウェル 代表取締役。顧問先20社支援中、社長の平均年齢35歳。システム部門やプロダクトチームの組織的な3つの問題を解決する。累計500名超国内トップクラスのEQベースのビジネスカウンセラー
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