「共感」や「共感力」が大事だとよく聞きますが、「共感とは(または共感力とは)何ですか?」と聞かれて説明できるでしょうか?
先ずは、「共感(力)」とは何か?から書きたいと思います。
共感を示す言葉として、英語では
Sympathy や Empathy 、Compassion などがあります。
Sympathy は、Syn(一緒に)を語源に持つことから同調や協調のように調子を合わせたり、単に同意するといったニュアンスがあります。
Empathy は、En(中に、内部に)を語源に持つことから、相手の感情の中に入るといった意味があり、感情を共有したり、相手の感情の世界観の中に入り、その感情による思考や行動などを共有するニュアンスがあります。
以上を踏まえて、再び日本語に戻すと共感とは、同調や協調ではなく、感情を共有したり、その感情による思考や行動を理解し、適切に対応することだと言えます。
では、この共感(力)はどのように身につけるのでしょうか?
実は、共感する力は、ものまね脳細胞「ミラーニューロン」の発見によって、生まれながらに全ての人に備わっていることがわかっています。
また、共感力が高いか低いかは、その人の経験や、どのような環境で育ったかに影響されることも多くの研究から明らかにされています。
EQは後天的に開発が可能な能力であるので、共感力もまた後天的に高めることができます。ミラーニューロンを通じて自己の感情体験と比較するこで、他者の感情を理解したり推察したりするため、以下のプロセスによって共感力を高めることができます。
1. 自己の感情の認識力を高める
2. 日常の経験を振り返り、思考・感情・行動のパターンを認知する
3. 他者との対話を通じて感情表現や体験を学びとる
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