EQは「感情の知能指数」と呼ばれており、相手を思いやったり、コミュニケーションを円滑に取ったりする能力のことです。日常生活やビジネスシーンにおいても、良好なコミュニケーションを行うために必要な能力として注目されています。
人間の知能を指数で表している「IQ」だけではその人の心の豊かさまでは測定することができず、IQが高くてもEQが低ければ社会性が欠けているとも考えられるのです。しかし、日本社会ではEQということばはあまり広くは知られていないのが現状です。
高いEQを持つ女性は、意識せずとも深い思いやりのこころを持っており、性別を問わず多くの人に愛される存在です。ここでは、その理由やEQが示す能力、女性のEQの高さが周囲に与える良い影響について紹介していきます。
目次
EQが今注目されている理由
EQの高い女性が愛される理由をお話しする前に、まずはEQについて解説しましょう。
知能指数である「IQ」は、以前から多くの人に認識されてきました。それに対して、「EQ」はここ最近注目されるようになった概念であるため、まだあまり広く認知されていません。
しかし、EQは良好な人間関係を維持し交流を生かすことで、ビジネスでも業績アップにつなげることができる、重視されるべき指標です。
組織の中では、以前のリーダー像がメンバーに「指示を与える」教官のような存在であったのに対し、今は「共感してくれる存在」、つまり自分の気持ちを理解してくれる人が求められ利用に変化してきました。
EQが高い人が持つ組織にもたらすメリットには、このようなものがあると考えられます。
感情をコントロールすることで成功に向かえる
仕事をしていれば失敗はつきもので、それは誰にでもいえることです。EQが低い人の場合は、「自分の何が悪かったのだろう」「失敗が怖くてもう一度挑戦する勇気が湧いてこない」など、前を向くまでに長い時間がかかることが多いです。
一方で、EQの高い人は、たとえ落ち込むようなことがあっても、そのことに長く感情を引きずられることがありません。同じ失敗を繰り返さないために何をすれば良いのかといったことに対して、気持ちを切り替えることができるからです。
そのことが同じ過ちを繰り返さないための新たなモチベーションとなり、企業にとっては業績を上げる点でも大きな財産となるでしょう。
このように、マイナスの感情をプラスの感情に切り替えることで、進む道を切り開けるのが、EQの高い人の特徴です。これは、他人の感情を理解しアドバイスする上でも非常に重要な要素となります。
組織のメンバーに共感し、まとめる
いくら他人の気持ちを想像したといっても、そのすべてを理解することはできません。相手から聞いたことばを中心に推測し、上辺をわかった気になるくらいがせいぜいのところでしょう。
しかし、外側からあれこれ推測するのではなく、相手の立場に立って考えてみてはどうでしょうか?
「もしかして今この人は、こんな気持ちであんな感情でいるのかな」と外側から考えるだけではなく、「もし自分が相手の立場だったらどう考えるか、どうしようとするか」を考えるのです。
そのためには相手の感情に興味を持っている必要があり、EQの高い人は普段からその興味を持っています。相手の立場に立って考えることで、理解はより深まり、相手も安心感を持って接することができるでしょう。
自分の気持ちばかりを優先しては、人間関係はうまくいきません。周囲の人が何を考え、どのような感情を持っているかに関して、その立場に立って考え尊重した対話をすることこそ、人間関係を良好にする秘訣といえるでしょう。
仕事を業績アップに導ける
ビジネスでの成功を目指すのであれば、高い対人コミュニケーション能力は不可欠です。社内ならプロジェクト開発、社外なら商談など、さまざまな場面においてコミュニケーションスキルの高さが成功につながるといって良いでしょう。
自社の組織内で円滑な人間関係をマネジメントできるEQの高い人は、企業の業績アップに直結した行動を起こせます。また、良好な人間関係を築けるということは、社内のみならず取引先との関係も良い付き合いができるということです。人間関係が良いと組織の疲弊を起こさず、会社を活性化に導くことができるのです。
EQが高い人の特徴
EQが高い人には、自分の感情をコントロールした行動ができるという共通した特徴があります。自分や他者の感情に振り回されずに、その場で必要なことを冷静に行える人は、組織にとっても貴重な人材です。
卓越したコミュニケーション能力によって全体の能力を底上げし、企業の業績アップにつなげることができます。ここでは、EQが高い人が共通して持っている能力について見てみましょう。
感情に流されず冷静に対処できる
感情のコントロールができるEQが高い人は、人からの相談を受けることが多いでしょう。それぞれの話を聞く場面でも、相手の感情に流されることはなく、相手が怒っていても悲しんでいても、それにつられません。
話をしっかり最後まで聞き、相手が笑顔を取り戻してくれるまで寄り添い、落ち着かせてあげるようにします。こうした行いによって相手から信頼を寄せられ、人間関係はより深まるといえるでしょう。
マイナスの感情をプラスに変えられる
相手と話していてマイナスな感情が沸き起こったときも、EQの高い人はそれをプラスに変えることができます。
世の中の人はそれぞれの価値観を持っており、ものの見方や意見もさまざまです。そのことを受け入れていることで、たとえ一方的な批判を受けて困った場合でも、取り乱すようなことはなくどのような場面においても冷静に対処できます。
優れた自己認識能力を持ち、相手のことばを冷静に受け止め適切な対応ができるからです。自分が間違っていた場合でも、ネガティブになるのではなく、ポジティブに事実を受け入れることができます。
ネガティブになっても得ることがないと知っており、ネガティブなことばは周囲にも影響を与えるとわかっているため、口にすることもしません。短時間のうちに現れた感情は、その一瞬をやり過ごせばすぐに薄れていくものなのです。
相手を思いやる
EQの高い人は、人の気持ちや感情の動きに興味を持っており、相手のことを良く知ろうとします。そして、相手が困っているとき、いったい何が起きているのか、行き詰った原因は何なのかなど、自分の身に置き換えて考えることができます。
また、相手の話を最後までしっかりと聞き、気持ちを尊重したうえで自分の話しや意見を伝えます。
EQが高い女性は人に愛される
このように、周りの人に配慮し、相手のことを思いやった行動ができるEQが高い女性は、おのずと人に愛される人物となっていくでしょう。特に、人の気持ちを理解し、自分の弱みをも認められる強さを持っていることが、相手の心を強く惹きつけます。
ここでは、EQの高い女性のどんなところが人に愛される部分となり輝くのか、その理由を探ってみましょう。これらのことを少し意識するだけでも、人間関係に良い影響が現れるでしょう。
心がきれい
EQが高い女性は、自分の感情をコントロールし、いつも明るく前向きに生き生きと行動します。落ち込むようなことがあっても、それを前面に出せば相手も戸惑うでしょう。
そこで、自分の心をうまく調節するのです。大勢の前では、いわゆる「空気を読む力」も高いため、無意味に突飛な発言をせず、その場にいる人たちを心から思いやることができます。自分を良く見せるために嘘をついたり、その場しのぎのことを言ったりしません。
もちろん、人の悪口や陰口はもってのほかです。そうした潔い姿勢は、誰からも誠実な人間として受け止められるでしょう。
いつもポジティブ
行動的な人間であるほど失敗はつきもので、ときには仲間や相手に迷惑をかけてしまうような大事になってしまうこともあるかもしれません。しかし、その失敗があるからこそ、人は成長することができます。
EQの高い女性は、叱責を真摯に受け止め失敗を糧に成長する、前向きに捉えられる素直さがあります。また、自分に失敗の経験があり、乗り越えたからこそ人に対しても寛容で優しくなれるのも事実です。
他人に少しくらい嫌なことを言われても、「きっと自分のために言ってくれたんだ」とポジティブに捉えられることも特徴です。指摘や忠告を受け止め、「次に生かして頑張ろう」と気持ちを切り替えるため、周囲を心配させません。
心には影が落ちていても、表情を明るくすれば感情もつられて上向きになることもあります。まずは明るい笑顔でいようとすることが、周りの人を明るくするのです。
人のことをほめる
EQの高い女性は、とてもほめ上手です。ちょっとしたことであっても、その人の心遣いに気づき、感謝の気持ちを述べることができます。
ほめられて嫌な気持ちになる人はいませんし、自分を細やかに見てくれた人に対して好意を持たれるでしょう。
相手に対して苦手意識を持つと、人づきあいが消極的になってしまいがちです。しかし、たとえ苦手な人物であっても良いところを見つけ出し、心からほめることができるからこそ、人間関係はより良好になります。
恋人や夫、家族を大切にする
EQの高い女性は、恋人や夫、家族を大切にします。「自分がここにあるのは、恋人や夫があってこそ……」そんな謙虚な気持ちを心に秘めているだけではなく、きちんとことばとして表す習慣ができているのです。
それは記念日だけではなく、日々の生活の中にちりばめられています。かといって、疲れを押してまで無理に家事をするなどはせず、適度に家族に甘えられるのもEQの高い女性の特徴です。
毎日毎日頑張るだけでは、いずれ家族に八つ当たりをしてしまいます。自分が人を大切にすると、相手からも大切に思われるので、家の中はいつも明るく楽しい雰囲気に包まれます。
けんかになってしまったときも、自分が悪い点は心から謝り、険悪なムードを長引かせずに良い雰囲気を取り戻すことも得意です。子どもに対しても、何よりも大切であるという気持ちをことばで表し、毎日笑顔で接します。
そんな女性は、心も見た目も生き生きと若々しく、周りの人から見ても魅力的で輝いているのです。
聞き上手
自分にとっての事件があったときや悩みを抱えているときなど、人は誰かに話を聞いてもらいたくなります。そんなとき、EQの高い女性は、相手が話をしやすいように聞く姿勢を整え、最高の「聞き上手」になることができます。
聞き上手な人は、話を聞いている最中も要所要所で相槌を打ちます。「うんうん」「それで?」など、相手に「しっかり聞いていますよ」というサインを送り、相手が話しやすいよう促すのです。
無反応の人に話をし続けるのは、聞いているのかどうかわからず甲斐がありません。しかし、こうして聞いているサインを送ってもらうことで、自分の話を一生懸命聞いてくれているとわかり、嬉しく感じどんどん話したくなります。
また、EQの高い女性は、話を聞いていて「うーん、ちょっと違うかな?」などの違和感があっても、あえてその場で否定することはしません。今は話を聞いている途中だからです。
自分の意見を言いたいがために、今話している相手をさえぎる人もいますが、それでは話をする側の気持ちが失せてしまいます。そこで、もしも相手の話に同意できないと感じたときは、頷いたり首を振ったりの意思表示をすることなく、その場は流してしまうのです。相手が全部出し切った後で、ゆっくり話せば良いのです。
そして、もう一つが状況に応じて質問をすることです。EQの高い女性は、相手が話したいと思っていると思われること少しだけ予測し、話を促します。例えば、学生時代の武勇伝が有名である上司に対して「大学時代はどんな活動をしていたんですか?」と質問すれば、おそらくその武勇伝が繰り広げられることでしょう。
相手も自分の気分の良い話ができるので、ますます話が弾んでいきます。相手が気持ち良く話せる流れを作ることも、聞き上手であるEQの高い女性は得意なのです。
まとめ
EQの高い女性は生き生きとしており、そんな女性は異性にも同性にも魅力的に見えます。周りの人への思いやりを欠かせないため、一緒にいることに居心地の良さを感じ、人脈も広がってゆくでしょう。そうした女性が醸し出す前向きで幸せな雰囲気が、周りの人まで温かい気持ちにしてくれます。
EQは先天的なものではなく、普段の生活の中で気をつけたり努力したりすることで向上させられるものです。普段から相手に関心を持ち、良いところを見つけ尊重する習慣をつけるだけで、EQは大きく向上します。
また、自分の弱点を認め、仲間と共に成長しようとする姿勢も大切です。トレーニングによってEQをアップさせ、さらに魅力的な女性を目指しましょう。
成婚率No.1の結婚相談所「パートナーエージェント」は、自分自身のEQを用いて「婚活偏差値」を知ることが可能な診断ツールを提供しています。
- Web上で20の設問に答えるだけ!
- たったの3分で入力完了!
- 完全無料!
恋愛における自分の行動の癖や考え方の癖を自己分析・自己理解するための検査することで、婚活活かすことが可能です。診断結果は、プライバシーに配慮し社名のない封筒でご自宅に無料で届けてもらうことができます。ぜひ試してみてください!